筋肉スーツ記事でもいろいろ紹介していたメーカー「SMITIZEN」製のシリコン肩パットを3種、男装コスプレイヤーの視点から、実際に着て見て比べる記事です。
布パットだと動くと不自然にモコつくし、毎回紙コップというのもめんどくさい。シリコン肩パットってどうなんだろう…と考えた末、ほぼ全部試したのでまとめてみました。
結論から言えば、
- 長所
- シリコン製なので肌なじみ、動きともに比較的自然に見える
- あまり腕の切り替え部が目立たないのでこれでノースリーブまでなら撮影可能(※衣装によりますが)
- 洗えばちぎれるまで半永久的に使える
- 他シリコン製品と違い、肩のみなので扱いやすい
- 短所
- どうやっても布製より重い
- どうやっても布製より価格が高い
- シリコンの匂いや質感が苦手だとたぶん無理
Sは少女漫画的な肩腕ラインにしたい人に、L(M)は少女漫画的なイケメン肩になりたい人に、筋肉タイプは少年漫画的なモリッと感のあるイケメン肩になりたい人にオススメ。
ただ、胸板や腕から下は素になるので、上半身をしっかり「男装」の厚さにしたいなら、やっぱり筋肉スーツが良いです。
筋肉スーツについてはこちら。
そう、ついでに筋肉スーツも並べてみたので、男装コスプレされる方の体系補正の参考になれば幸い。さっそく詳細をどうぞ。
なお、投稿主の身体スペックは以下の通りです。たぶん日本女性の平均サイズよりちょっと大きめサイズ。
シリコン製ショルダーパッド/Sウィメンズ
これを装着すると、本当に少女漫画ヒロインみたいな四角くて華奢な感じの肩になります。下記画像でもわかると思うのですが、肩位置が上がるためか、腕が実際よりも細く長く見えて「綺麗になった!?」と思えるんですね〜(左肩ちょっと装着浮いててスミマセン、これは私が装着下手なだけ)。
私より肩幅がある方の場合はその限りではないのですが、一般的な日本人女性なら誰もが上半身スタイルアップがマジで叶う一品だと思いました。あくまで女性サイズのため比較的軽くて装備の身体的負担が少ないのも◎
なお、肩が盛れすぎるのではという心配に関しては、「水泳やってた?」と聞かれがちな肩をしている私でもべつにいかり肩にはならなかったので、肩パット検討するような方はそこは気にしないで大丈夫そう。
シリコン製ショルダーパッド/L
Sウィメンズの男性版といった感じで、こちらは少女漫画に出てくる王子様というか、イケメン風の四角くスレンダーな肩になります。いわゆる女性向け作品のナチュラルな男装ならこのサイズが一番綺麗におさまりそう。
Sに比べるとボリュームは何倍もあって、持つとズシッと重い。ですが、いったん着ければ重さ自体はあまり気にはならないです。装着すると「装甲」感ある丸い肩が出来上がって、メンズらしいシルエットになります。動くとそれなりにズレてはきますが、服を上から着ていればそれが押さえになってあまり困ることはない&多少ズレてもシリコンなので落ちてきたりはしません。
着用写真からもちょっとバレてるかもしれませんが、Lサイズだと肩幅42cmほどの私でもちょっと浮くというか、パカパカしたので、一般的な女性ならMサイズ推奨かも。
加工した状態(切り替え部分に色差がうっすら残ってますが)ですが、これが装着して撮影した時の写真。首と胸板がなくても良ければ、スーツじゃなくて肩パットで十分に「男装の肩」に対応可能だなと思いました。
シリコン製ショルダーパッド/L筋肉スタイル
さきほどのLサイズがよりマッチョになった肩で、さきほどのが少女漫画メンズだとしたら、こちらは少年漫画の肩って感じ。
商品自体はLよりちょっとゴツゴツして分厚さが増していますが、装着感はほぼ同じ(重さの印象も)。胸元は変わらないはずですが、筋肉肩にすると全体の厚みが増したように見えます。
Lと筋肉Lを並べるとこんな感じ。けっこう違いますよね。
女性向け少年向け問わず、がっつり肩幅で攻めたいならコレ一択かもしれないです。正直、目視ではちょっとオモロイくらい肩幅増えて見えましたが、データで見ると二次元ぽく仕上がっていてかなり良きです。
こちらはサイズがLしかないので、フィット感を思うと7号以下の小柄な方にオススメするのはちょっと悩むところですね…9号〜11号あたりの方ならギリセーフで着られるけど、多少浮くって感じのサイズ感です。とはいえ、分厚いせいか、Lと筋肉Lだと筋肉の方が浮きが少ない印象でした。
シリコン筋肉スーツの場合
詳細は前にまとめたのでそちらをご覧いただきたいのですが、改めて肩パットと比べると全体がモリッと増えます。圧倒的「男」ボディ感があります。肩も全体を覆ってくれるので太さが段違いで出ますし、首と胸の厚みが出ることで印象がかなり変わります。
見せて良し、仕込んで良しで、上半身のボディシルエットを変えたいという意味ではやっぱり肩パットでは敵わない、圧倒的優位アイテムです。
ただ、それと同じくらい重くて暑くて息苦しい! 持っていくだけで疲れちゃうよ〜ってなるので、そこのバランスかなと思います。あとムチムチボディになっちゃうので、スレンダー肩幅目指すなら肩パットの方が向いてる。
これは筋肉スーツ着用時。肩の印象は肩パットと同じような感じなんですが、やっぱり首と胸板の厚みがある分、全体が綺麗にまとまります。
おまけのクラッセの男前インナー
シリコンスーツの重い暑い息苦しいを払拭する代替え品としてのオススメが実はあって、それがクラッセの男前インナー。欲しい厚みを出しつつ(しかも各部位のパットは着脱可能!)、布なので軽く、洗濯も簡単で、シリコンほど締め付けもない。服の下に仕込むならこれは実はすごくオススメです。私も基本はこれを愛用してます。
が、これを着た状態がまじでめちゃくちゃかっこわるい!!!笑 絶対に見せられないカッコ悪さなので、ノースリ衣装や肌が見えるタイプのデザイン衣装の時には使えません。
服を着ている(?)状態での男装では、最近はこれを着用しています。この写真もそう。肩だけじゃなくて、背中や二の腕にもちょっと厚みが出るのが良いところ。
肩パットなどなど、まとめ
日本の気候やイベントでのフットワークの軽さなどを考えると、実は最後の布製が一番オススメなんですが、脱ぎたい・露出がある・肩が出る衣装の時にはあれは駄目、絶対。そういう時にはシリコンアイテム一択になります。
まとめると、
- ムッチリ分厚く仕上げるなら筋肉スーツ
- スレンダー、細身だけどがっしり仕上げるならシリコン肩パット
- 上着で隠せるなら程よく厚くしてくれる男前インナー
という感じで使い分けがオススメです。という内容を動画にしているのはこちら↓なので、合わせてご覧いただければ幸い。
以上、少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
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