『ツイステ』寮章&スカラビア装飾の作り方

更新ご無沙汰してしまった…! 今回は小物作りのHOWTO(?)になります。ハサミとボードで作る簡単工作記事です。

具体的には、『ツイステ』イベント「スケアリー・モンスターズ」衣装を自作した際の小道具(頭に付けている蛇のプレート)制作経過をまとめました。プレート系はちゃんと作ると大変、というイメージがある(らしい)ですが、基本的にハサミで切るだけ(+α)で作れる簡単工作です。

目次

ハサミ工作で作れる小物のサンプルはこんな感じ

ハサミ工作は、彫り込んだような、エッチングの絵のような、ざっくりしたアナログ感のあるタッチになります。つるっと工業製品のような仕上がりを求める方には不向きですが、ファンタジー系のアイテムにはわりと相性が良い作り方ではないでしょうか。

各寮章もほぼ同じ方法で作っています。寮章はほんとに全部ハサミでカット+ボールペンで刺して文字入れ。ハーツの右側だけは削り出しではなく、別途切り出したトランプマークパーツを貼り付けてます。

以下写真、撮影条件が違うので色が違っていますが、全部ボードをハサミで切って作って同じ100均の金ラッカーで塗装しました。オクタ、写真ではほぼシルバーになってる……笑

ハーツラビュル寮章
オクタヴィネル寮章
スカラビア寮
ポムフィオーレ寮
せっかくなので普通に撮った写真も見てほしい…一回だけ撮影できた制服のヴィル様 photo by ひなち様

ハサミ工作は、何しろ特別な道具は要らない作り方なので、気が向いた時に動画見ながらチョキチョキやるだけでなんとなく形になるというのが最大の魅力だと思います! 道具も材料も全然特別な物要らないからね。レイヤーなら家にぜんぶあるんじゃないでしょうか。

寮章なら道具以外はボードとリボンがあればできるし、スケモン用のコブラも宝石部分のアクセを100均などで調達すればあとはボードだけあったらなんとでもなります。一応使った物をメモっておくと、

道具

  • 裁ちばさみ(100均)
  • グルーガン
  • カッターとかドライヤーとか適宜(サークルカッターあると便利、100均にあるよ)

材料

という感じです。あとはもう手をザクザク動かすだけ。以下、流れをご紹介していきます

製作開始、コブラのメダル部の土台

メダルはポニーフックのサイズから逆算して適当に決めていますが、とりあえずサイズは直径6cm、丸枠は0.5mm厚。

宝石用のアクセサリーは今回はポニーフックにしてみました。サイズ感はこのくらいで決定。
左が丸枠、中央がベース、右が枠から切り出した部分を流用するディテール部分。

フックへの取付部のあるベース部分と、丸枠+中のディテール部分の2層で作っていくことになります。

造形作業

基本はハサミでバチバチと切っていきます。モチーフ部分は形に切って、溝になる部分にカッターで切れ目を入れたらそこからスタートしてカーブをどんどんつけていくだけ。斜めにするだけの部分、切りっぱなしの部分もあるので思うほどは切らなくて大丈夫(かも)。

細かく刻まない部分でも斜めに落としたりして「ハサミで切りっぱなし」感をできるだけ出さないようにカットしていきます。
彫ったり盛ったりせず、ただ角をハサミで丁寧に切り刻んでなだらかにしていく、ただそれだけの作業をひたすら繰り返していく工作です。

今回使っているのは5mmのボードなので、その5mmの中、あるいは5mm+5mmで表現できる中で表現できる立体感を求めて、とにかくハサミを入れていきます。

ボードは柔らかいながらも弾力があるので、よく切れるハサミで斜めにカットしていくのを繰り返すことで遠目に見た時に好きな形に造形することができます。少しずつ調整するので粘土などの造形や立体デッサンが苦手な方でも挑戦しやすい作り方ではないでしょうか。

曲面を作る

カーブを付けたい部分は熱して曲げて冷やす、というのはウィッグでもボードでも同じなので今回の蛇の頭部分などもそのように作りますが、それに加えてベースの曲面というのもけっこう大事だなと思っています。

ドライヤーの熱で素材を柔らかくします。ドライヤーでも物によってはかなり熱くなるので、やけどに注意。
缶などの丸くて冷たい物に押し付けて形を固定させます。ケープの大きい缶ならこのくらいのカーブがつきます。

頭や腕に装着する物は、ざっくり言えば球や円柱の形のものに装着することになるので、平らなままだとそこだけ浮いて見えて「工作」感が否めません。なので、ほんのりでも良いので曲面を作ってあげるのがオススメです。

方法はめちゃ簡単で、ドライヤーなどで温めてからスプレー缶などの適当なサイズの曲面にそれを当てて冷ます。それだけです。

正直、造形が間に合わなくて多少手抜きでも、曲面を足してあるだけでかなりいい感じに寄せることができると思います…!

火で角を溶かす

形ができて、カーブもついて、だいたい造形作業が終わったな〜と思ったら、仕上げとしてハサミの切断面のカドを落とす作業をします。

チャッカマンみたいな長めのライターで、切断面がゴツゴツしている部分を軽く炎で舐めるように炙ると熱で角が溶けて丸くなるので、焦げないように気をつけながら処理します。

これが端のケバケバ。毛羽立っている細かな部分を熱でまろくしてやります。
左が切ったまま、右が熱処理後の状態。切断面がまろやかになってますね。

熱が上に流れるので、うっかりの火傷と火事に気をつけて!!! やりすぎて燃え上がることもあるので(やった…造形が半分燃え落ちた…)、基本的には台所(コンロのとこ)で作業してくださいね。

塗装する

角を落として造形作業自体が完了したら、色を塗って仕上げていきます。

まずは下地処理です。完全に素材が一種類の場合はあまり気にしなくても良いのですが、細部にグルーなどの違う素材が入ると、塗料を乗せた時の発色・質感が変わってちぐはぐになってきます。それを統一させるために必要なのが下地処理です。

私はアクリルガッシュの下地が好きですが、コスプレ用品として販売されている造形ベースもほぼ同じ効果だと思います。

めちゃくちゃこだわりたい人は下地を重ねてさらにヤスリがけの表面処理をして…という手順もあるみたいですが、私は一度か二度下地を塗ったら、そのまま乾燥させて色を乗せちゃいます。

黒のジェッソは金銀を乘せるのに最適な下地なので、私はだいたいこれ使っちゃいます。
色を乗せた状態。下地処理したとはいえ、今回はグルーの部分だけつるつる感がすごく強くてちょっと浮いちゃってますね…反省。

色は100均のピカピカな金スプレーです。これまたこだわる場合はその上からクリアー、またはマットな透明コートをかけると質感がさらに統一され、塗装面も保護されて◎ …なんですが、コスプレの小道具は使用頻度が高い物ではないのでそこまでしなくてもいいかな?と私は省略しています。

塗装して、パーツをGボンドで合体させたら完成! です。

できあがり! 連動動画もどうぞ

以上、ざっくりした作り方メモでした。

動画では、オマケで手袋製作も入れてるので良かったら見てやってください〜🙌🐍

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